中小企業が陥っている負のスパイラル〜そこから抜け出すには〜

給料は低く抑えることができれば儲かるのか?安モノ買いの銭失い症候
http://d.hatena.ne.jp/favre21/20070913


しかし、このような事に固執する為に、「いつまでも社員が入ってこない→入ってきても、通常よりモチベーションの低い社員が入ってくる→モチベーションが低いので仕事を教えるのも大変→そしてスグに辞めていく→また、採用が必要になる」といった負の連鎖が起こっているとすると、この常識的な考え方を変えていく必要があると思うのです。

モチベーションは楽しさ創造から


全く同感。


給料はそれ自体が働く目的であるのもそうだけれど、「自分がどれだけ会社に必要とされているか」を測る一種の物差しでもある。
給料が低ければ、会社における自分の存在価値を疑わざるを得ない。
結果、モチベーションが上がらない。
上がらないだけだったらまし、下がったら最悪。


上記のエントリーで書いてあるように、あえて給料を上げるという戦略を考えるのも悪くはないかもしれない。


でも、ただそれだけでは解決策になっていない。


その上げる給料を、そこからひねり出すのか。
もっと言えば、給料を上げても業績が上がらないかもしれないというリスクをどうやってとるのか。


ほとんどの中小企業は、その部分が考えられないから、負のスパイラルに陥っているんじゃないか。


自分が働いている予備校も、給料水準は同業他社に比べるとかなり低い。
同じ「チューター」という職種であっても、ほとんどただ座っているだけで時給1000円以上もらえる大手予備校とは違い、責任も重いし体力的にもかなり大変。
仕事は大変、でも給料は低い。
普通だったら、こんなバイト1年そこそこでやめるのが普通だ。


けど、何年も続けていく人がいる。
なぜなら、この仕事にやりがいがあるから。


だから、上で書いたような負のスパイラルに陥らないように(もしくは、抜け出さないように)するために現場の人間である自分が出来ることといえば、この仕事のやりがい・この仕事によって得られるものを後輩達に伝えることだ。
伝えるというとちょっと語弊があるかもしれない、「自分達で気づいてもらえるような環境を作ること」と言った方が正しいかな。
もちろん、結果を出すことも忘れない。



負のスパイラルから抜け出すのは、そう簡単なことではない。
だけど自分は、あと半年で必ず抜け出してやる。