USBメモリと情報漏洩

ITmedia News
研修で教えてくれない!:第11回「USBメモリの安全な使い方」
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0708/21/news089.html


この記事で取り上げられている様に、やむを得ずにUSBメモリを使う場合は仕方ないと思う。


けど、USBメモリにまつわる情報漏洩事件は、仕事が終わらずに自宅に持ち帰る途中に紛失するか、持ち帰って自宅のパソコンで作業したときに、ファイル交換ソフトWinnyなど)を通して漏洩するかのどちらかだという実感がある。


だから、個人としては勤務時間内にしっかりと業務を終わらせられるような努力をしないといけないし(現実はそんなに甘くないというご指摘もあると思いますが・・・)、企業としては個人が仕事を家に持ち帰らなくて済むような仕組みを整える努力が必要なんだと思う。(残業代が払われないなんていうとんでもない会社も、中小企業ではざらだと思うので・・・)



以前、個別指導塾で講師をやっていたことがあるけれども、その時の状況は酷かった。


講師は1ヶ月に1回、自分が担当している生徒の報告書を作成しなければいけなかった。
その報告書の作成は、教室にあるパソコンですることになっているんだけれど、パソコンは教室に4〜5台しかない。
講師の数は、だいたい30〜40名くらい。
当然、報告書の締め切り近くになるとパソコンは不足する。


結果として、講師は生徒の個人情報満載のファイルを自分のUSBメモリに入れて持ち帰り、自宅や学校のパソコンで作業することになる。
学校のパソコンならまだ安全だろうけど、自宅のパソコンとなるとその安全性は・・・
ファイル交換ソフトをインストールしているかもしれないし、ウイルス対策をソフトをインストールしてないかもしれないし。


このケースの場合、個人に必要な努力は「報告書を毎月作成しなければいけないことはわかっているので、計画的に報告書を作成すること」だし、企業に必要な努力は「パソコンを必要な台数だけ用意すること」だったわけだ。



USBメモリと聞くと何か新しい問題のように思えるけれど、根本的な問題は以前から存在していて、それを解決しない限り一向に情報漏洩なんてなくならないだ。